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てい・ぽっと

創作。 新作は年2ペースです。

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「シキの鳥居」テキスト&イラスト

高3の文化祭で展示・配布したゲームのテキストです。システム担当に渡したやつそのまま。
仮称という名のコンセプトは「四季と鳥居と猫と選択肢ゲー」。私は企画・シナリオ・イラストを担当しました。

イラストは主人公 5・ミサキ 7・幼主人公 3・背景 5 で、差分含め計20枚描きました。あとタイトルロゴ。
あまりにもな出来なのでタイトル画面とイメージ共有用見本だけ置いておきますね。




①初回導入
②春夏秋冬いずれかのEND
③2周目以降導入
(②~③を繰り返し)
④春夏秋冬4END全て回収
⑤冬の奥に【四季】解放
⑥【四季】解放後導入
⑦四季END
(⑧★イベント)
⑨≪おまけエピソード≫解放




●導入

○ゲームを最初から開始
主人公「……? ここは…………?」「おりふし……神社?」驚き

>前に進む
「とりあえず進もうか」通常
≪【春】へ≫

>振り返る
歩いて来たと思われる道は岩で塞がれている…
「登れ……そうにないな」呆れ
「前に進むしかないか……」通常
≪【春】へ≫


○二週目以降
主人公「……? ここは…………?」驚き
「最初のところか……」呆れ

>前に進む
「とりあえず進もうか」通常
≪【春】へ≫

>振り返る
歩いて来たと思われる道は岩で塞がれている…
「やっぱり登れそうにないな」呆れ
「前に進むしかないか……」通常
≪【春】へ≫


○【四季】解放後
≪黒背景≫
夢を見ていた。
幼き日の不思議な思い出〈きおく〉。
今となっては朧気で、ここに来るまではすっかり忘れていたのだけれど。
舞い散る桜の花弁が、青々とした木々の葉が、燃えるように紅いもみじが、降り積もる雪の白さが、鮮明に思い出される。
それなのに。
あなたの名前が、声が、貌〈かたち〉が。喉まで出かかっているのに。
思い出せない。
≪ここから"2周目以降"の導入と同じ≫
主人公「……? ここは…………?」驚き
「最初のところか……」呆れ

>前に進む
主人公「とりあえず進もうか」通常
≪【春】へ≫

>振り返る
歩いて来たと思われる道は岩で塞がれている…
主人公「やっぱり登れそうにないな」呆れ
「前に進むしかないか……」通常
≪【春】へ≫




○【春】

左手に鳥居が見えてきた……。
どうする?

>鳥居をくぐる
幼い子供の笑い声がする。
主人公「意外と町から近いのかもしれないな……」通常
≪暗転≫
幼主人公『███ちゃん、これは何の花?』驚き疑問
ミサキ『これは桜だよ。もっと詳しく言うなら山桜だ。』通常
幼主人公『山桜? ふつうの桜とはちがうの?』驚き疑問
ミサキ『ほら、花と若葉が一緒に出てるだろう? これが普通の桜――ソメイヨシノとの違いだ。昔は桜といえばこの山桜だったんだよ。』通常
≪暗転≫
主人公「消えた……!?」驚き
「何だったんだろう、今のは…」通常
≪メニューへ≫


>みわたす
桜が咲いている。随分遅咲きの桜だな……。猫が舞い散る花弁と格闘している。かわいい。


>まっすぐ進む
≪【夏】へ≫




○【夏】

左手に鳥居が見えてきた……。
どうする?

>鳥居をくぐる
幼い子供の笑い声がする。
主人公「意外と町から近いのかもしれないな……」通常

≪暗転≫
幼主人公『あっ、カブトムシ!』笑顔
ミサキ『おー、こんな辺鄙な場所にも居るんだねぇ』通常
幼主人公『███ちゃんは虫取りしないの?』驚き疑問
ミサキ『私の住んでるところにはこの手の虫が少ないんだよ。こっちには滅多に来ないしなぁ』通常
幼主人公『███ちゃんの住んでるとこはどんなとこなの?』驚き疑問
ミサキ『うーん、また機会があれば話すよ』通常
幼主人公『えー』驚き疑問
≪暗転≫
主人公「消えた……!?」驚き
「何だったんだろう、今のは…」通常
≪メニューへ≫


>みわたす
木々の葉が青々と繁っている。心なしか陽射しが強く、気温が暑くなってきた。猫が手水舎に入って涼んでいる。この子は水嫌いじゃないんだな。かわいい。


>まっすぐ進む
≪【秋】へ≫




○【秋】

左手に鳥居が見えてきた……。
どうする?

>鳥居をくぐる
幼い子供の笑い声がする。
主人公「意外と町から近いのかもしれないな……」通常
≪暗転≫
幼主人公『███ちゃん、もみじはどうして赤くなるの?』驚き疑問
ミサキ『えーっと……くろろふぃるがどうのこうの……。』呆れ
幼主人公『くろろふぃる。』驚き疑問
ミサキ『……竜田姫殿が赤く染めていると思っておけばいいさ。私はそちらのほうが理解できるよ。』通常
≪暗転≫
主人公「消えた……!?」驚き
「何だったんだろう、今のは…」通常
≪メニューへ≫


>みわたす
もみじが紅葉している。もみじ揚げが食べたくなってきた。猫が秋刀魚を加えている。どこかの家から盗んできたのだろうか。かわいい。


>まっすぐ進む
≪【冬】へ≫




○【冬】
左手に鳥居が見えてきた……。
まっすぐ進んだ先は行き止まりみたいだ。
どうする?

>鳥居をくぐる
幼い子供の笑い声がする。
主人公「意外と町から近いのかもしれないな……」通常
≪暗転≫
幼主人公『おお……雪だ! まっしろ!』驚き疑問
ミサキ『君の住んでる地域に雪は降らないのかい?』 通常
幼主人公『降るよ! 降るけどこんなにまっしろでふわふわでいっぱいじゃないの! もっとどろどろしてる!』通常
ミサキ『へぇ。…………うーん、犬は喜び庭駆け回るとはよく言ったものだな』呆れ
幼主人公『よーし……。ひゃっほーい!』笑顔
ミサキ『あ、こら! その格好で雪に飛び込むんじゃない! 風邪ひくだろー!!』焦り驚き
≪暗転≫
主人公「消えた……!?」驚き
「何だったんだろう、今のは…」通常
≪メニューへ≫


>みわたす
木々の枝には雪が降り積もっている。雪景色を見たせいか寒くなってきた。猫が手水舎の屋根の下で丸くなっている。かわいい。




◎【四季】解放後の【冬】

左手に鳥居が見えてきた……。
行き止まりだったはずの所に道がある……。
どうする?

>鳥居をくぐる(【冬】END)
幼い子供の笑い声がする。
主人公「意外と町から近いのかもしれないな……」通常
≪暗転≫
幼主人公『おお……雪だ! まっしろ!』驚き疑問
ミサキ『君の住んでる地域に雪は降らないのかい?』 通常
幼主人公『降るよ! 降るけどこんなにまっしろでふわふわでいっぱいじゃないの! もっとどろどろしてる!』通常
ミサキ『へぇ。…………うーん、犬は喜び庭駆け回るとはよく言ったものだな』呆れ
幼主人公『よーし……。ひゃっほーい!』笑顔
ミサキ『あ、こら! その格好で雪に飛び込むんじゃない! 風邪ひくだろー!!』焦り驚き
≪暗転≫
主人公「消えた……!?」驚き
「何だったんだろう、今のは…」通常
≪メニューへ≫


>みわたす
木々の枝には雪が降り積もっている。雪景色を見たせいか寒くなってきた。猫が手水舎の屋根の下で丸くなっている。かわいい。


>まっすぐ進む
≪【四季】へ≫




◎春夏秋冬全てのEDを通過
≪ED直後に以下のイベント≫

≪暗転≫
幼主人公『おねえちゃん、おなまえなんていうの?』驚き疑問
ミサキ『そうだなぁ…。なんて名前だと思う?』通常
幼主人公『うーん……███ちゃん!』笑顔
ミサキ『じゃあ、私のことは███と呼んでくれ』笑顔

≪【四季】解放≫




○【四季】
鳥居がある。その先は……。
なぜだか暗くて窺えない。

>進む(一択)

ミサキ「まだこっちに来ちゃ駄目だ!
この先は黄泉の国。イザナギ殿ならまだしも、ただのヒトが立ち入っては戻ってこれない」勇敢
主人公「君、は……。
…………ミサキちゃん?」驚き
ミサキ「やっと思い出してくれたんだね。
……うん、これで縁〈えにし〉は結ばれた。少しの間、千引岩〈ちびきいわ〉をどかすから、黄泉比良坂……元来た道を走ってくれ。」笑顔
主人公「……どうしてそこまでしてくれるの?」疑問
ミサキ「うーん……。君が名前をくれたから、かな」通常
主人公「そんなことで?」疑問
ミサキ「そんなこととはなんだ、名前は大切なんだぞ? 縁を結ぶことも、呪いに使うこともできる。君たちだって、えすえぬえすとやらでは真名〈まな〉を隠しているだろう」呆れ
主人公(それはだいぶ違うような……)呆れ
ミサキ「ともかく、岩を動かすよ。できるだけ速く走れ! イザナミ様〈あるじ〉にバレたら減給3ヶ月じゃ済まないんだ!」勇敢
主人公(お給料あるんだ!?)呆れ
主人公「うん、ありがとう! またいつか!」笑顔

走る。走る。走る。走る。
白雪も、紅葉も、蝉の声も、桜の花弁も、全て顧みないで。名残惜しさをつとめて無視して。

主人公(見えた!)疑問

岩に塞がれていた鳥居を潜り抜ける。
その途端、意識が途絶えた。

≪暗転≫
≪背景:病院≫
主人公「ん……、ここは……?」疑問
母親「とうり? 桃李! 看護師さん呼ばなきゃ!」
母親がばたばたと駆けてゆく音が聞こえる。
主人公(体に力が入らない……。)通常
主人公「母さん、ナースコールないの?」呆れ
母親「頭いいわね桃李! 記憶喪失とかなってない? 頭打って2日間も意識不明だったのよあんた!」
主人公(母さんは相変わらず元気だなぁ…。声が震えてる気もするけど。)通常
主人公「んー……。頭打った時の記憶は曖昧…かも……?」呆れ
母親「そ。なら普段の生活に問題があるほどじゃないのかしら。母さんの名前は言えるわね?」
主人公「……櫛間桃代。今年で50歳?」通常
母親「永遠のハタチよ。」
主人公(声だけで怖い……。えっと……何か違う話題は…………。)呆れ
主人公「そうだ。母さん、僕、神隠しに遭ったことあるっけ?」通常
母親「え? あぁ、そんなことあったわね。いくら探しても見付からなかったのに呑気に木の下で寝てたんだもん。一周回って笑っちゃったよ」
主人公「それってどこだったか覚えてる?」通常
母親「えー? たしか……」


折節神社に行く?
>行く
└下記★イベント
>行かない
└ここで終わり
 【おまけエピソード】解放(メニュー画面に追加)




【★イベント】

≪暗転≫
≪背景:神社≫
主人公「……ここだ。」通常
お社は1つしかないようだ。そして手水舎の猫もいない……。残念だ。
「とりあえず、お参りしよう。その為に来たんだから。」通常
≪暗転≫
ぴんと張りつめた、しかし暖かな空気に包まれる。

≪以下二択×5 正解は上の選択肢。全て正解を選ぶと☆が発生≫

>お賽銭を入れる
>鈴を鳴らす

>鈴を鳴らす
>お賽銭を入れる

>二礼
>二拍手

>二拍手
>一礼

>一礼
>二礼

主人公(夢の中では大変お世話になりました。ミサキちゃんは減給処分にしないであげてください……。)通常
主人公「さて、と。
ここ以外に行けるところは無さそうだし、帰ろうか。」通常 ☆主人公立ち絵+ミサキ笑顔グラ

☆主人公「またね、ミサキちゃん」笑顔
☆≪ミサキ焦り驚き→超笑顔≫
☆ミサキ「ああ、またいつか。」超笑顔

≪おわり≫
【おまけエピソード】解放(メニュー画面に追加)




○【おまけエピソード】
≪背景:神社≫
主「見ていましたよ」
ミサキ「! あるじ!」焦り驚き
主「本来ならば厳しく罰するところですが……。
ええ、まあ。今回は赦してあげましょう」
ミサキ「……どうして、です?」通常
主「だって、あなたは彼を愛していたのでしょう?」
ミサキ「あ、愛だなんて……。そもそも、色恋の類いの情はまったくありませんから!」焦り驚き
主「色恋だけが愛ではありませんよ? 私の場合は選択肢がなかったけれど――それでも、夫を愛していました。だから、少しはあなたの気持ちがわかるのです」
ミサキ「健やかであれと願うだけでも、ですか?」通常
主「ええ、ええ。それもまた愛。私もあなたたちを愛していますよ。……それでは、私は仕事がありますので」
ミサキ「は、はい。いってらっしゃいませ……。」通常
ミサキ(あるじ、どうしてイザナギ殿とヨリを戻さないんだろう……。未だに恋文のやり取りはしてるのに…。)呆れ汗つき




背景れどめ

【春】
background‗Spring
【夏】
移動後・みわたす→background_Summer
鳥居をくぐる 選択後→background_Summer_night
【秋】
background_Fall
【冬】
background_Winter




制作時のメモとか

・四季=シキ=死期・主人公は幼い頃に神隠しに遭った
・そこで出会ったのがミサキちゃん(御先=神使)
・この神社は神域 現世にはない
・このゲームは死にかけた主人公の走馬灯




イラスト





配布ぶんのは☆イベント起こすフラグ消えてたんだっけ。ミサキちゃんの超笑顔差分は私と友人と部室のPCにしか残ってない気がします。
鳥居内の背景は枕草子に従い、春の明け方・夏の夜・秋の夕暮れ・冬の早朝 をイメージして描きました。夏だけ昼差分もあるけどそこはそれ。千引岩の絵も描くだけ描いたんですが使ってないですね。
絵が下手。今はノベルゲー特化のフリーソフトことティラノビルダーがあるし、リメイクできたらいいな。

ミサキちゃんの口調にヘキが詰まっている。女性口調じゃない少女、人外みがあって好きです。
主人公の名前(桃李)はイザナギの黄泉の国訪問で最後に投げられた桃から取っています。



蛇足 メモ帳アプリに残ってた没テキスト

(おまけエピソード)
「ところで、あの子が黄泉に入ろうとしても、まだ足を踏み入れることはできませんでしたよ」
「へ?」
「神々ならともかく、生気のある人の子には黄泉に入られはしませんよ。放っておいても、生死どちらかに傾くまでずっとここに居た〈ねむったままだった〉と思いますよ」

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