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ものすごーく蛇足な補足

なんと「聖母子像」には本編だけじゃ全てが見えてこないシナリオ背景と、全然使わなかった人魚伝説の全文がある。



真相

人魚の肉を食うと不死になるという伝説
 →半分本当。食べると心臓が永久に動くようになる。けれどその他の肉体は朽ちていくので、死にはする。

人魚は不老不死である
 大怪我を負っても心臓が動いていれば復活する。
 ゆえに、肉体の崩壊⇒復活⇒崩壊・・・のループができ、不死っぽい挙動になる。
 老けないように見えるのは種族の特徴という面もあったりする。一応肉体の劣化はある。

神父(”かれ”)は人魚である
 人魚伝説で食べられた人魚。
 人間に害されたため、適応する(今度は人間の中にいても死なない)ために足を模した器官が生えた。陸で暮らすうちにしっかりした足になっていく。


伝説の元になった出来事
 先祖たちは網にかかった神父の肉を分けて食べ、心臓や内臓や骨は海に捨てた

 やがて復活した神父は、町にまた現れる

 もう一度殺され、今度は埋められる

 また復活
 先祖たちは死んでも生きている神父のことを恐れ、攻撃してきたり遠のけようとしたりした

 神父は肉を食べた先祖たちのうち自分を積極的に害してきた者は、無力化した後生きたまま「像」に加工した。

 穏健派と「自分(神父)を村はずれに住まわせる」ことを条件に和解
 

彼から先祖たちへの感情は「私の子供」
 私の肉を食べた子はもう実質子供なんよ。像になっても。
 ついでにその先祖を持つ「わたし」達も子供なんよ。


小さな町なので、代々続く町医者が看取っている
 つまり、死んでも心臓が動く人間は「そういうもの」としてそのまま火葬に出している(ので、何も知らない子孫たちは普通に亡くなったと思ってる)
 時が下るにつれて一部人魚の特性を持つ血が薄まってきて、死んでも心臓が動く人間は減ってきた。「わたし」は動かない人。
 これからこの町が発展していって近くに新しく大病院が立ったりしたら色々大変だね。

「わたし」が小学生の頃に行方不明になった人
 教会の真相(神父は伝説にある人魚であり、像は人間を殺して加工したものである)に気付いてしまったから生きたまま像にされた。今表に飾られているのは彼である。

最後、気付いてしまった「わたし」は像にされた
 黒いのは、死亡してから加工されたため。
 加工法の違いっていうのはそういうこと。

像の色
生きたまま(心臓が動いている状態で)加工→白
死んでから(心臓が止まった状態で)加工→黒


 これから黒いのが作りやすくなるというのは、「わたし」の世代ぐらいから、死んだら心臓が止まる人の方が割合的に上回ってくるということ。
 別に意識があるままこねこねしたとは限らなくて、心臓以外の一切の機能が停止していても「生きてる」判定で白。
 でも神父さん優しいから、意識や内臓を残す方向で作ってるよ。奥の部屋にあるのは昔の作品だから稚拙で恥ずかしかったり、中の意識がものすごい発狂しちゃったりしているやつ。



伝説

 ある日網に人魚がかかった。人魚の肉には不老不死の効果があると言われていたため、村人たちは人魚を食べて、骨や内臓は海に棄ててしまった。
 それから暫くして、その人魚が肉体を付けて戻ってきた。肉体は再生するから心配するなとでも言うように元気に泳いでみせた。
 飢饉の度に人魚は現れ、その度に村人たちは肉を食べて、骨と内臓を海に還した。
 そして飢饉を凌げると、お礼に沢山の山の幸を海に納めた。
 これに由来して、現代でも年に一度、山の幸を海に納めている。



実際
 人魚は確かに肉体を付けて戻ってきたが、今度は足のようなものを生やして上陸してきた。
 それを復讐に来たと思った村人たちは、今度こそ殺してしまおうとタコ殴りにして遺体を村はずれに埋めた。
 人魚は土の中で復活し、見た目は完全な人型になった。
 しばらくの間は村はずれで大人しく生活していたが、流石に村人たちにバレる。
 人魚を恐れた村人のうち、殺そうとしてきた人たちを無力化(像)し、和解を望む人たちには『自分をこの村の外れに住まわせてほしい』『畑を作りたいから少し種を分けてほしい』という条件を呑んでもらった。
 また、人魚はこのようなことを言った。「私の肉を食った者は多少老化が遅れるかもしれないが、いずれ肉体が限界を迎える。あなた達には肉体を再構築する力がないからだ。しかし心臓は動き続けるだろう。この現象は血を通じて子孫にも受け継がれる。もしこの中に医者がいるなら、心臓の動いている死体を”普通の死体”として扱って埋葬してやってほしい。そして子孫たちは自分のことを普通の人間だと信じて疑わないようにしてやってほしい。それが双方にとって幸せなことだから」
 村人たちはこれを聞き入れ、なるべく相互不干渉であるように努めた。

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