19日と20日の間くらいに書いてました。
20日が〆切だと思ってたんです。24日でした( '-' )
ほんとは2時くらいに書き終えるつもりだったのですけどね……進撃の巨人、なんも知らないけど見始めたら面白くって……。
ちなみに好きになったキャラはだいたい死んだ。名前も知らないのに軽く落ち込んでます。
これを書くまでに8つほどアイデアを出しては詰まらせておりました。もしかしたら個人誌に流用するかも。
気味の悪い既視感と予知夢の話です。
とまつ的にはよくある話。8割くらい実話です。
693字。
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◆
どこからともなく、小鳥の囀りが聞こえてきた。
ああ――もう朝か。
傍らの携帯を手繰り寄せる。表示されていた時刻はアラーム制設定時刻の一分前だった。
全身の倦怠感を振り払うように起き上がり、リビングへ行く。
身支度を整えて家を飛び出したのが、約束時刻のおよそ一五分前。これなら、のんびり歩いても五分前には駅に着けるだろう。
通学路、そして改札を早歩きで通過する。ホームの人影の中に、友人の姿はなかった。
「あれ? みっこ、今日は早いじゃん」
背後からの声に、私は自信をもって答えた。
「ふっふっふ……。今日は早起きしたのよ。いっつも寝坊する私だと思わないでよね」
そして、小鳥の囀りが聞こえて――私は目を覚ました。
携帯は六時二九分、アラーム設定時刻の一分前を示している。
足を上に持ち上げて、勢いよく降り下ろす。その力を借りて身を起こし、一階へ。
普段より余裕をもって朝食を摂り歯を磨き、服装と髪を整えて出発する。駅まで九分かかるから……問題ない。いつもより早く着けるくらいだ。
ホームに上がり、あたりを見回す。友人はまだ来ていないらしい。
「あれ? みっこ、今日は早いじゃん」
背後からの声に、私は自信をもって答えた。
「ふっふっふ……。今日は早起きしたのよ。いっつも寝坊する私だと思わないでよね」
ここでようやく気が付いた。もう、夢で経験したと。
ああ――気味が悪い。
けれど一番怖いのは、私はあの夢を、現実だと信じて疑わなかったことだ。
これは、本当に現実なのだろうか――。
そんな不安を振り払うため、私は夢の続きを紡ぎ出した。
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