パチンと部屋の明かりを消した。そして、布団に潜り込む。
今日も代わり映えのない一日だった。なんて退屈な日々なのだろう。
いつも通りに目を覚ました。世界は相も変わらず灰色だ。
『――で起きた自爆テロにて、新たに日本人自衛官ひとりが死亡したことが判明しました。遺体は明日にも――』
天気予報のためにつけたテレビは、悲劇的なニュースを伝える。それが日常だ。
「今日は一日中雨かあ。……洗濯、いつしようかな」
さしたる感情の動きもない自分が、少し嫌になった。
ザアザアという音が聞こえてくる。
折角の休みは、大学の課題に費やした。その他に、することがなかったためだ。
予報通りの大雨の中、古本屋に行く気にはなれなかった。
無感動に、ただ作業で一日を終えた。
布団の中で思考を巡らせる。
明日こそ、トラックが突っ込んでこないだろうか。明日こそ、通り魔の犠牲者になれないだろうか。そんな取り留めのない――人によっては気狂いと紛うような――ことを考えながら、眠りにつく。
ぱりん。今日もまた、心が死んだ音がした。
私は死に続ける。
体が生きていようとも、心は、きっと。
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